about nako

私が染織というものに出会ったのは
高校1年生の選択授業のときでした

その授業で見たスウェーデンの織物が印象的で
いつかはスウェーデンに行きたいと
その頃既に思っていたように記憶しています

漠然と直感というか、憧れというか、
夢、的な感じで・・・

その後、大学で染織を専攻し
様々な織物にふれるごとに
その思いは強くなっていきました

ファイバーアートと呼ばれる造形物には
魅力を感じなかったし

研修旅行で訪れた、京都、金沢、
沖縄の工房で見せていただいた
着物や帯といった伝統織物の数々

日本人の繊細な美意識や素晴らしい技術には
ふるえるほど感動したけれど
自分がその伝統文化の担い手となるか
といわれるとそれも違う気がした

学術的に素材を研究したり、
コンピューターを駆使した
複雑な織りの組織の探求にも
興味が持てなかった

私が織りたかったのは
もっとずっと普通の布

生活に根ざした
暮らしの必然から生まれて
使われてきた美しい布

テーブルリネンを使って
食事をすることが特別でなく
ラグやタペストリーといった毛織物が
日常の暮らしと共にある
そんな国で受け継がれてきた
生活に寄りそった織物を体感したかった

知り合いもいない、言葉も喋れない
住むところすら決まっていなかったのに

何かに突き動かされるように旅立った先は
スウェーデンでした

Sätergänten hemslöjdens gårdと
Leksands Gymnagiumで
北欧の伝統織物の技術や素材を学び、帰国

WEB-SHOPやセレクトショップ中心に
製作をしておりましたが
2014年11月、東京・青山に
手織り教室atelier nakoをオープンしました

自らの手で作り出したものを
日々の暮らしの中で使うよろこび

北ヨーロッパの地で
母から娘へと受け継がれてきた
繊細で、素朴で、豊かな手仕事を
この小さなアトリエで
多くの方々と共有できたら幸いです

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